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弟と姉とともにホセ・シルバは1914年、アメリカのテキサス州ラレド市に生まれました。4才のときに父を亡くし、母はその後再婚したため、姉と弟と共に祖母のもとで育てられました。

新聞配達少年のホセ・シルバ彼は6才から靴磨きや新聞売りなどをしながら、生計を支えました。14才のとき、ふとしたきっかけから、ラジオの修理技術を身につけ、翌年にはラジオの販売修理業を開業しました。この事業は大成功し、ラレドで彼を知らない人はいないほどになりました。彼は、その後ラレド短期大学で電子工学の講師になり、その専門知識は、後にマインドと脳の関係を研究するのに大いに役立ったのです。彼は、それまで一度も正規の学校教育を受けたことがありませんでしたが、あらゆる分野で特異な才能を発揮し、大成功を納めました。

軍人時代のホセ・シルバやがて彼は結婚し、子供をもうけました。子供たちは、自分が子供のときの能力より劣っているように思われました。たとえば、正しい判断ができない、集中できない、直観が働かない、ときどき病気になる、学校の成績が低いなどです。彼はその頃、第二次世界大戦に陸軍通信隊の一員として参加していましたが、そのときに心理調査にきた精神科医との出会いをきっかけに、フロイト、ユング、アドラーなどの心理学を学び、さらに催眠術の勉強を開始しました。彼は、催眠を使って子供たちの成績を上げる研究をはじめたのです。1944年のことでした。
 この実験の結果、子供たちの記憶力を促進することに成功しましたが、物事を推理して理解する自主的な思考能力の向上は得られませんでした。彼は、催眠術を用いることはあきらめ、マインドを催眠のように平静に保ちながら、かつ自主的に思考することができる意識状態の研究を開始しました。この研究は功を奏し、子供たちの成績は飛躍的にあがりました。この意識状態が、シルバメソッドで言うアルファレベルです。
 このアルファレベルで学習する訓練を、子供たちに施していた1953年のある日、彼の娘は、ホセ・シルバの心の中を読んで、次々に質問に答えてしまうということが起きました。このことがきっかけとなり、アルファレベルでのトレーニングは、超感覚的知覚(ESP)の能力を開発することが発見されました。
実験を行うホセ・シルバ1965年、これらの一連の研究と実験をもとに、ホセ・シルバは、だれでもこのような能力を身につけられるようなトレーニングコースを創り出しました。これが、現在のシルバメソッドです。
 研究の開始から、最初のセミナーの開催まで、足掛け22年の研究期間があったのです。

写真提供:©米国シルバメソッド


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