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vol.12新しい自分に生まれ変わる方法

〜人生の荒波を乗り越え、前向きに生きる秘訣〜

シルバメソッド公認講師 ジョージ・デソー博士

三つのポイント

 人生における問題解決や、よりよく生きるための秘訣をご存知ですか?
 知識と行動において三つ重要なポイントがあります。この三つのポイントはすべて必要であり、どれかが一つでも欠けると機能しません。
 一つは、永続的な変化には、本人のセルフイメージの変更が必要不可欠であること。
 二つ目に、セルフイメージの変更には、本人が既存の自己制限を捨て、改善する技術を身に付けること。
 三つ目に、サバイバル脳をコントロールする技術を身に付けること。(サバイバル脳とは、爬虫類脳とも言われ、すべての人に存在し、変化に対して強力に抵抗するサバイバル機能をもつ脳の一部)


変化を快く思わない脳

 こんな話を聞いたことはないですか?数億円の宝くじに当たった人が、数年後には当選金を使い果たし、結局元の生活に戻ってしまった・・。このように、セルフイメージが変わらないと、どんなにインパクトの強い良いことがあったとしても、結局元の生活に戻るのです。
 ある自己啓発セミナー講師がこんなことを言っています。「樫の木のてっぺんに登るには二つの方法がある。一つはドングリ(樫の木の種)に座るだけで、何もせずに、ただ木が育つのを待ち続けるという方法。もう一つは実際に行動を起こし、木に登る方法だ!」と。
 また「新年の抱負」が計画倒れになるのはなぜでしょう?宝くじに当たることに比べると、インパクトに欠けるので、サバイバル脳の影響を受けにくい気がしますが、それでも同様にサバイバル脳が働き、現状を維持しようと機能し始めます。 
 どんなに有意義な変化だと思っても、また変化の大小に関係なく、サバイバル脳は「未知の領域=生存の脅威」と自動的に判断します。サバイバル脳の反応とは、古くから馴染んだ行動パターンやセルフイメージに戻ることです。こうやって「新年の抱負」の多くが失敗に終わるのです。

シルバメソッドでサバイバル脳をコントロール

 では、この知識を元に、どのように行動していけばよいでしょうか?
 あなたの人生に変化をもたらしたり、解決思考を習慣化するためのヒントは、シルバメソッドで学ぶことができます。シルバメソッドでは、セルフイメージの変更、自己制限の枠を広げること、そしてサバイバル脳をコントロールするための素晴らしいテクニックを学ぶことができます。
 アルファレベルに入ることで、あなたは自動的にストレスを減らすことができます。また、アルファレベルで活用できる「時空間の移動」、「視覚化や想像」といった能力を活用することで、あなたはいかなる状況においても、問題解決のヒントを手に入れることができます。

不健全な思い込みを変える方法

  例えば、「自分は不十分な存在なのではないだろうか?」といった不健全な思い込みを変えることは、あなたの人生に有益な影響を及ぼします。そのためのテクニックをお教えしますから、ぜひ修得してください。まず、レベルに入りリラクックスします。そして、その不健全な思い込みを「初めて」持つに至った「時」にさかのぼります。次に、これまでの思い込みによって失ったもの、ことについて考えます。次に、視覚化力と想像力を発揮して、あなたにとっての理想の状態(新しいセルフイメージ)を想像します。あなたの視覚や聴覚といった五感をできるだけ多く活用して、新しいセルフイメージを強化してください。自分のものになったとき、実生活で現実化します。
 このテクニックを用いれば、あなたのサバイバル脳が変化に対して脅威を感じて、ブレーキが働くことはありません。というのも、繰り返し何度もリアルにイメージしてきているため、すでに「自分のもの」になっており、元に戻ることが逆に脅威と感じる状態になっているからです。
 もし、うまく機能しないのであれば、それはあなたのどこかに「まだ自分は充分ではない」と思っているとか、過去の思考のパターンやセルフイメージが残っていることが原因です。
 あなたが心の底から納得できるまでイメージを繰り返すことで、サバイバル脳が抵抗することもなく、大きな変化に繋がる準備ができるのです。

人生は思い通りにデザインできる

「現状維持のための妥協」を正当化する理由を探さないでください。この抵抗は多くの場合、潜在意識のレベルで起こっています。「どうせこんなもんだ」と思い込んでいる自分を確実に変えるためには、これまでお話ししたような知識を持ち、かつ実践することです。
 あなたが新しい変化を生み出せると思えることは、何でもやってみてください。あなたの人生は自分の力で、どのようにでもデザインすることが出来るのですから。そして、これは本当にそうなのです。
 さあ、あなたは人生という「樫の木」の頂上へは、どうやって行きますか?種に座って待ちますか?それとも、登りますか?

筆者の紹介
ジョージ・デソー博士は、臨床心理士として40年以上のキャリアを持ち、1971年よりシルバメソッドの講師を務め、活躍されている。


シルバ メソッドアメリカ本社 ニュースレターから 訳:須藤恭彦
(2007年3月発行 シルバメソッド ニュースレターより)