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vol.13ダイナミック・メディテーション

〜シルバメソッドを比類ないものとしている機能〜

ハーバード大学医学部 アレトウラ・フラム博士

シルバメソッドの科学と古代ギリシャ

 サイコオリエントロジー(顕在意識に在って潜在意識を導く科学)は、一般に科学や心理学、健康、そしてマインドとの関連において、きわめてユニークな存在です。この、シルバメソッドの基礎となっている科学(サイコオリエントロジー)は、これまでのすべての発見と同じように革新的であり、かつ文明の夜明けとして等しく古いものです。それ故に、シルバメソッドは、ほかのどの方法とも異なる特徴を持っているのです。
 その科学とは、ギリシャ時代には広く行き渡っていましたが、次第に避けられるようになり、三〜四百年前から現れた西洋の思想と科学からは欠落してしまったものです。西洋の思想と科学は、限界のある知性や、実際に見ることの出来る行動と世界だけを信じるという、不完全な思考形態に基礎を置いているのです。
 古代ギリシャ時代の考え方は、近代のそれとは根本的に違っていました。特に古代ギリシャでは、人間には理性、意識、覚醒、意志、願望、感情といったものが生まれつき備わっている、すなわち、人間には、理性的分析的思考を超えることができる能力、抽象的に熟考する能力、創造的に考える能力を与えられている点で、他の生物とは一戦を画していると考えられていました。言い換えれば、人間は、マインド(霊性)を持っているという点で、ほかの生物と異なると考えられていたわけです。

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古代ギリシャで認められていたマインドの能力

 外的世界を言葉で表現し、論理的に考える能力のことを、古代ギリシャではディアノイアと呼んでいました。しかし、同時に、ノウスと呼ばれるもうひとつの能力を持っていることを認めていました。ノウスとは真理を直観的に理解し、感知する能力のことです。
 ディアノイアは理性、合理的思考、知性といった人間の論理的思考能力で、ノウスの領域から出てくるものです。分析したり、測定したりする時や数学を解く時といった外的つまり物理的世界と関わるときに人間が使う能力です。自然の環境と構成を理解するために、肉体的感覚を通して得られた情報を、帰納的あるいは演繹的思考で、論理的、知的に処理する能力です。
 しかし、人間は霊的な存在、つまりマインドを持った存在ですから、マインドの能力を持っているはずです。この能力をギリシャ人はノウスと呼んだのです。ノウスは、仮定から結論という具合には進みませんし、幻覚な論理も踏みません。その対象は外界ではないのです。ノウスは、物事を理解する能力で、内的世界から外的世界へと生じてくる巨大なイメージのすべてを見ます。それは、内的感覚や内的ビジョンを活性化させ、真理の世界に入っていくことを可能にします。
 古代の書物によるとノウスは人間の与えられた最も高次な能力です。この能力によって人間は神を知り、創造されたものに内在するエッセンスや教義を直接あるいはマインドの感知力によって理解するのです。


シルバメソッドで理解できる古代ギリシャの考え方

 ディアノイアやノウスという能力については、古くから何世紀にもわたって議論されてきましたが、近代の西洋思想や心理学の言葉では、適切な言葉が見つかりません。しかし、シルバメソッド的表現を当てはめると、ディアノイアは外的意識レベルつまりベータ・レベルでの思考であり、ノウスはアルファ・レベルでの思考と言うことができます。
 ディアのイアの用いる情報は人間の五感を通して集められたものなので、どうしても五感に限界があることが問題になってきます。ディアノイアの論理思考は、マインド(霊性)や創造主を理解したり、人間の内的世界と交信するのに使うことはできません。ディアノイアは外的環境に向いていますので、人間の内的世界に入る方法を知りません。内的世界へ向かう為には架け橋が必要です。その架け橋はシルバ・メソッドのトレーニングによって架けられます。そのトレーニングとは外的肉体レベル(ベータ)から内的意識レベル(アルファ)へと橋渡しをするもので、覚醒したままで、深い意識レベルをコントロールします。
 シルバメソッドのトレーニングをしたことが無い人たちはディアノイアだけを使っています。つまりベータ・レベルだけで思考を行っているのです。ホセ・シルバは何年もかかって、次のことを科学的に証明しました。それは人類の九十%がものを考えるのに左脳だけを使い、残りのほんの十%がアルファ・レベルでものを考え、ベータ・レベルで行動するということです。適切な時に適切な場所に居ることができ、必要な情報を必要なときに得ることができ、重要な決断の時には五感ではない別の能力を使って、人生に成功を収めています。そして一生健康で過ごせるのです。

シルバメソッドで望む人生を創造する

 ノウスはシルバメソッドのトレーニングによって開発することができる能力です。アルファ・レベルで考え、五感を超えた感覚で情報を感知することができるようになります。時間と空間によって縛られない次元、つまりマインドの創造的次元で行う効果的感覚投入というトレーニングによって開発することができます。
 古代の書物に、「ノウスは、それ自身の性質を超越し、それ自身を通常の視界を超えたものに結びつける総合能力を有している。その総合能力で一体となることを通じて、神聖な実在が理解されるのである。それは決して、私たちが生まれつき持っている能力によるのではなく、私たちが私たち自身を超越し、完全に神に属することによってなされるのである。」と書かれています。この意味するところは、R・ストーン博士が繰り返し言っていた、「私たちは、人間の経験をしている霊的(マインド的)存在である」とか、「人間は、可視化された霊的(マインド)エネルギーである」という言葉に通じるものがあります。ノウスはこの宇宙、時間を超越するという特有な特徴を持っています。
 シルバメソッドではノウスの機能を使うことを教えることで、自分自身をコントロールすることを学びます。シルバメソッドの卒業生は、アルファ・レベルで考えること、つまりノウスの機能を使うことで、セータ・レベル(生物的知性)やデルタ・レベル(原子内部の知性)をコントロールすることができます。これがシルバメソッド独特のもので、肉体のリラックスをノウスの機能を開発せずに引き出そうとする他の方法とは、まったく違うところです。シルバメソッドは、自分でノウスをコントロールできるようにするダイナミック・メディテーションであり、あなたが自ら、自分の望む人生を創造することを教えます。ダイナミッック・メディテーションは、ノウスの機能を通して、誰にでもエネルギーの量子レベルで機能する方法を教えます。この量子レベルには全ての可能性が存在しており、もしあなたが望み、確信し、予期するなら、病気を取り消し、回復させることのできるレベルなのです。

筆者の紹介
ニュージャージー州、リッジウッド在住。ラトジャーズ大学にて、性格及び健康心理学を専攻して博士号の学位を取得。
 現在、フラム博士は、ブライアム婦人科病院およびハーバード大学医学部の研究員です。彼女はハーバード大学医学部で、ハーバード・ベンソン医学博士のもとで、臨床心身医学に研鑽を積むとともに、睡眠医学や睡眠障害について代替医療や総合医療の研究を続けています。
 研究者としてスタートを切る前に、彼女はシルバメソッドの創始者ホセ・シルバのもとで勉強をし、卒業生コースやウルトラセミナーを担当しました。現在、好奇心旺盛なフラム博士は、科学、心理学、マインドの分野で研究を継続しています。シルバメソッド公認講師。

2005©Silva International,Inc.All rights reserved. 訳:佐々木豊文
(2006年12月発行 シルバメソッド ニュースレターより)