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vol.11信頼感喪失の危機

シルバメソッド講師 ジョージ・デソー

乱世の中・・・自信喪失していないか?

 政界やビジネス社会において、誠実さの喪失が露呈してきている。この危機は国内のみならず、国際レベルにおいてもみられ、我々個人にも影響し始めている。ビジネスと政治は現在同様、今後も共存的関連を保っていくだろう。
 最近の国内企業や外国企業による欺き行為は「システム」における信頼性を揺るがし、株式市場にも大きく影響を及ぼした。個人レベルで直接被害にあったのは、投資をして財産を失う結果となった人や、失業に追い込まれた人々である。

「愛と信頼」は侵されていないか

 ここで問題になってくるのは、「いかにシルバメソッドを活用して自分と愛する者を守ることができるのか」である。さらに言えば、我々が現在遭遇しているこのような時代にいかにシルバメソッドが安心を提供できるのかである。
 危機に対しては、危惧と信頼をベースとした二種類の反応があるようだが、我々はどちらの反応の道をとるべきか。
 危惧を伴う反応とは、対象物の実態を見つめ、そこに自分たちに向けられている脅威のパワーを感じることである。他人や周りの者に不信感をいだき、孤立感を感じながら状況の是正に向け、守りの姿勢をとる反応である。
 卒業生による信頼をベースにした反応は、内に秘められた巨大なパワーを自覚している経験とテクニックを持っているという事実に基づくものである。卒業生は、望む状態にする為にエネルギーを集中し、独創的な対処策を見出す問題解決の能力とテクニックを持っている。


卒業生にはもう一つの能力がある

 卒業生にはもう一つの能力もある。それは健全で独創的な状況を読むことができる能力である。中には、もう少しトレーニングが必要な人もいるかもしれないが、我々は問題の状況を認識するトレーニングを行ってきた。
 そこで今は、我々の生活の(ビジネスを含む)中で、肯定的な部分を認識することの焦点を合わせる時なのである。これらの点をフォーカスすることにより、我々は自分たちのエネルギーと努力をどこに向けたらいいのかを確認しつつ、信頼への道を選ぶことができるのである。
 今日の世界情勢を見て明らかなのは、多くの人々が政界とビジネス社会に関して危惧や不確かさを感じていることである。

シルバメソッドは危惧を救う選択肢をもつ

 しかし、残念ながら、そこで選択肢をもっている人はほとんどいないのである。だが、シルバメソッド卒業生は自分たちのスキルと能力をどのように使うのか、または使わないのかの選択の余地を持っている。
 危惧または信頼。
 シルバメソッドの卒業生として、君たちににも選択肢はある。

筆者の紹介
ジョージ・デソー博士は、臨床心理士として40年以上のキャリアを持ち、1971年よりシルバメソッドの講師を務め、活躍されている。

シルバ メソッドアメリカ本社 ニュースレターから
(2008年3月発行 シルバメソッド ニュースレターより)