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vol.10解決できない問題はありません

シルバメソッド公認講師 ディアーナ・オラウーン

解決できない問題は問題とは言えない

 シルバメソッドの講師から、受講の折、このことを教えていただきました。もし、すべての問題に解決策があるのであれば、自分の人生をもっとコントロールできるのでは、ということに気づいた時、私の中で大きな変化が起こりました。
 これから、自分が人生で何を成し遂げたいのか、みんなが望む心の平和や成功を手に入れるためには、どれだけの努力ができるのか、それを知ることはとても大切です。

掃除機ダイソンの5126回の失敗

 成功した人々は成功した時の自分をイメージしながら、自分の計画したことに邁進し、常に解決策を模索します。
 その最近の例として、ジェームズ・ダイソン氏を挙げることができます。ダイソン氏はダイソン掃除機を発明した人です。現在、ヨーロッパ最高の売上げを誇り、アメリカや日本でも販売されています。「ダイソン掃除機」を開発するために、彼は、5126回も失敗に失敗を重ねました。正しい答えを見出すために、彼は心身ともに15年間をも費やしたのです。
 成功した多くの人々と同様にダイソン氏の例は、失敗は解決に至るまでの過程の一部ということを私たちに物語っています。私たちは失敗すると落ち込んでしまいがちですが、本当に大切なことは、すべての失敗から学び、その経験を土台に、最終目標に向けて、少しずつ進歩していけるかどうかということです。

成功の秘訣は、捉え方を変えること

 私たちはよく、人生の中で遭遇する問題にストレスを感じます。また、事の重大さを大げさに心配することも度々あります。自分を苦しめる状況の解決策が見つからないと、病気になってしまうことさえます。しかし、問題を挑戦や刺激、不屈の探求、もしくは、脳の働きを活性化してくれるものと捉えれば、このようなことは起こりません。頭を振り絞って考えると、私たちはよりクリエイティブで、生産的になりますし、自分自身への満足感も高くなります。問題の解決策が見つかれば、強固になった自尊心をコントロールできるようになり、成功へ向かっていることを感じるようになります。

解決策の探求は幸福につながる

 シルバメソッドでは解決策は身体的な感覚のみに依存しているのではないということを学びます。また、内面的な感覚において、答えを探求したり、見つけ出したりもします。私たちは身体的な感覚、つまり、ベーター波で努力していたときには、思いもつかなかった解決策を、アルファ波で考えるようになると、今までになかった、まったく新しい可能性が私たちを成功へと導いてくれます。同時に、想像力の根源でもある右脳の能力を開発することにより、自分の内面をより確信できるようになります。
 真剣に解決策を探求し、それを見つけ始める、私たちは情熱に満ち溢れ、エネルギッシュになり、力が湧くのを感じ、自分自身をより確信していきます。解決策を見つけることは幸福と同義です。なぜなら、解決策を見つけることによって、充足感や達成感を覚えるからです。私たちは人生が提供するあらゆるチャレンジの勝利者です。

筆者の紹介
ディアーナ・オウラーン(Diana Oulahan) 
労働経済学と教育を専門とする経済学者です。彼女は英語とスペイン語でシルバメソッドの講師を務めてきました。二人の子供に明確に良い結果が表れたのをきっかけに、夫のリチャード・オウラーンと共にワシントンDCとヴァージニア州でシルバメソッドの公認講師として活動しています。


シルバ メソッドアメリカ本社 ニュースレターから 訳:末次寿子
(2006年9月発行 シルバメソッド ニュースレターより)